1.歩留まり悪化の原因は「魅力不足」ではなく“連絡設計”にある
1-1. 歩留まり原因の上位は「距離感」と「日程調整」
採用歩留まりが悪化すると、多くの企業はまずこう考えます。
- ・学生が他社に流れているのではないか
- ・自社の魅力が伝わっていないのではないか
- ・志望度が低いのではないか
もちろんそれらも要因になり得ます。
しかし企業側調査で、歩留まりの原因として最も多かった回答は別でした。
【調査概要】
調査目的:直近3年以内の新卒採用経験者を対象に、採用活動における応募者とのコミュニケーション実態を把握するため
調査方法:インターネット調査(Fastask)
調査実施日:2025年11月7日(金)
調査対象・サンプル数:採用経験者 437名(全国)
企業が歩留まりの主因として挙げたのは、
- ・応募者との距離感(28.6%)
- ・スケジュール調整の手間(27.9%)
でした。
一方で、
・志望度不足(15.8%)
・魅力発信不足(10.8%)
は下位に位置しています。

つまり企業側は、歩留まりが落ちる理由を「魅力」よりも候補者とのコミュニケーション設計の難しさに感じていることがわかります。
歩留まりとは「候補者の気持ち」だけで決まるのではなく、企業側の連絡体験(距離感・速度・継続性)で大きく左右されるのです。
2.【企業データ】応募者との連絡手段に見えるギャップ
2-1. 応募者との連絡は電話・メール中心
では企業は、応募者とどんな手段で連絡を取っているのでしょうか。
応募者との連絡手段に関するアンケート結果は以下の通りです。
- ・電話:62.7%
- ・メール:56.3%
- ・ナビサイト:34.6%
- ・LINE:33.6%
- ・Instagram DM:14.6%

ここで見える構造は明確です。
企業側の連絡は依然として、電話・メール中心であり、LINEはまだ3割程度に留まっています。
つまり多くの企業では、まだ本格的な採用管理LINE運用やLINE採用管理システムの導入が進んでいない状況です。
2-2. なぜ電話・メール中心だと歩留まりが落ちるのか
電話やメールは企業側にとって「従来の常識」ですが、候補者側にとっては必ずしも最適ではありません。
- ・電話は出られないことが多い
- ・メールは普段確認しない
- ・ナビサイトはログインが面倒
こうした“ズレ”が、応募者との心理的距離を広げます。
3.【企業データ】内定者との連絡手段でも変わらない現実
3-1. 内定後も電話・メールが主流
驚くべきは、内定後も連絡手段がほぼ変わらないことです。
内定者との連絡手段は、
- ・電話:62.9%
- ・メール:58.6%
- ・ナビサイト:34.1%
- ・LINE:31.1%
という結果でした。

つまり企業は”選考中も”、”内定後”も、同じく電話・メール中心で動いています。
ここでも、新卒採用LINEや新卒採用管理としてのLINE活用が十分浸透していないことがわかります。
3-2. 内定後こそ「距離感」が致命傷になる
内定フェーズは候補者にとって、「本当にここでいいのか」「他社と迷っている」「不安が増える」という心理状態になりやすいタイミングです。
ここで企業との接点が薄いと、辞退につながります。
4.【学生データ】普段の連絡手段はSNSが圧倒的
4-1. 企業の常識と学生の常識がズレている
一方、学生側調査では「普段の連絡手段として最も利用する媒体」は、
- ・SNS:76.2%
- ・メール:11.1%
- ・電話:9.2%
という結果でした。

企業は「電話・メール」で、学生は「SNS」・・・
このギャップが、応募者との距離感を生みます。
学生にとってSNSとは、「最も頻繁に見る」「最も返信が早い」「最も心理的ハードル」が低いチャネルのようです。
4-2. LINEは学生にとって生活インフラ
学生の連絡SNS利用では、LINEが88.3%で最多です。

つまりLINEは「連絡手段」ではなく生活インフラなのです。
採用連絡がメール中心のままだと、「気づかれない」「後回しになる」「距離が空く」という構造的な歩留まり低下が起きます。
5.85.6%が「返信スピードに課題がある」と回答
5-1. 歩留まりを左右するのは“返信速度”
企業側もこの問題を認識しています。
応募者からの返信スピードに課題を感じる企業は、
- ・非常にある:28.4%
- ・多少ある:57.2%
合計で85.6%に達します。

採用ではスピードが遅れるほど、
- ・志望度が下がる
- ・他社に決まる
- ・面接が流れる
といった損失が発生します。
歩留まり改善の鍵は、「連絡の早さ」と「接点の継続性」にあります。
6.採用担当者の負担は「日程調整」と「応募者対応」に集中している
6-1.採用業務の中で特に大変だと感じる業務
歩留まり改善の重要性は理解していても、現場では
- ・応募者への即レス
- ・継続的なフォロー
- ・スムーズな日程調整
を徹底するのが難しい企業も少なくありません。
その背景には、採用担当者の業務負荷が特定領域に集中している実態があります。
企業側調査で「採用業務の中で特に大変だと感じる業務」を尋ねたところ、上位は以下の通りでした。
- ・日程調整:48.7%
- ・応募者情報の整理:45.1%
- ・応募者とのやり取り:35.5%

つまり採用現場では、候補者対応に伴う定型業務が積み重なり、
コミュニケーションの質以前に「運用が回らない」状態になりやすいことがわかります。
この負担が大きいほど、
- ・返信が遅れる
- ・リマインドが漏れる
- ・接点が途切れる
といった問題が発生し、結果として歩留まり悪化につながります。
だからこそ、歩留まり改善には「気合い」ではなく、
業務を支える仕組み化が不可欠です。
7.らくるーと×LINE連携が歩留まり改善に効く理由
7-1. LINE連携で距離感を縮める
ここで有効なのが、採用管理ツール「らくるーと」とLINE連携です。らくるーとを活用すると、
- ・応募者との連絡をLINEで一本化
- ・即レスが可能になる
- ・心理的距離が近づく
結果として歩留まり改善につながります。
まさに、LINE 採用ツールとしての価値が発揮される領域です。
7-2. 自動化でスケジュール調整の負担を削減
採用担当者が「自動化したい業務」で最も多かったのは、
- ・面接日などのリマインド送信(57.2%)
でした。

日程調整やリマインドを自動化することで、
- ・調整漏れ
- ・返信待ち
- ・工数増大
を防げます。
これは新卒採用だけでなく、将来的には中途採用 LINEやパート 採用 LINE領域にも応用可能です。
8.【徹底整理】LINE採用のリスクと注意点
8-1. 最大の懸念はセキュリティと情報管理
LINE活用にはメリットだけでなく、企業側が懸念するリスクもあります。LINEを利用したくない理由についての回答は、
- ・外部ツール連携やセキュリティが心配(51.9%)
- ・情報管理が不安(42.3%)
- ・軽い印象を与えそう(38.5%)
でした。
8-2. 「個人LINE運用」は逆効果
LINE導入で失敗する典型例は、
- ・担当者の個人LINEで運用
- ・履歴が残らない
- ・属人化する
というケースです。だからこそ、
ATS連携で安全に業務化する仕組みが必要になります。
9.結論:歩留まり改善は「連絡チャネル改革」から始まる
歩留まりが上がらない理由は、会社の魅力不足ではなく
- ・距離感
- ・日程調整負荷
- ・返信スピード
という“連絡設計”にありました。
学生の生活インフラであるLINEを起点に、
採用コミュニケーションを再設計することが歩留まり改善の最短ルートです。
その実装手段として、らくるーと×LINE採用管理システム(ライン採用管理)は合理的な選択肢になります。