1-1. アナログ採用とは？

アナログ採用とは、紙の履歴書提出、ハローワークや新聞広告での募集、対面での説明会や面接といった従来型の採用手法を指します。
この方法は歴史が長く、特に企業文化を直接伝えたり、応募者の人柄を「会って判断」できる点で優れています。
しかしながら、採用業務が属人的になりやすく、連絡や日程調整などに大きな工数がかかる点が課題とされています。

1-2. デジタル採用とは？

一方、デジタル採用とは、求人サイト、SNS、採用管理システム（RMS/ATS）、AIチャットボットなどを活用した効率的な採用活動を指します。
オンライン応募や自動化されたスケジュール調整、データに基づいた選考分析が可能で、短期間で多くの候補者と接触できるのが特徴です。

2-1. メリット

1. 人柄の把握に強い：直接会うことで、応募者の雰囲気や非言語的な要素を判断可能。
2. 企業文化を伝えやすい：オフィス訪問や対面説明会で、職場環境や雰囲気を候補者に体感させられる。
3. 安心感を与える：特に学生や新卒層にとって、直接のコミュニケーションは安心材料になる。

2-2. デメリット

1. 効率が悪い：書類選考・連絡・調整など、手作業が多く時間がかかる。
2. コストが高い：印刷費や会場費、人件費が発生。
3. 母集団形成が難しい：リーチできる応募者数が限られる。

3-1. メリット

1. 幅広い母集団へのリーチ：SNSや求人サイトで全国・全世界から応募者を集められる。
2. 効率化・スピード向上：ATS（応募者追跡システム）により、日程調整・応募受付を自動化。
3. データ活用が可能：応募経路や通過率を分析し、戦略的に改善できる。

3-2. デメリット

1. 候補者体験の希薄化：オンライン中心だと「人間味のなさ」が指摘される。
2. AI偏見のリスク：アルゴリズムによる選考は、データの偏りによって公平性を欠く可能性がある。
3. 人柄把握が難しい：画面越しでは、応募者の細かい非言語的要素を捉えにくい。

4-1.比較表

5-1. RMSとは？

Recruitment Management System（RMS）は、応募から採用決定までのフローを一元管理するシステムです。ATS（Applicant Tracking System）機能に加えて、候補者体験を向上させるコミュニケーション機能も備えています。

5-2. 機能と利点

• 求職者管理：応募者情報の自動整理・進捗確認
• 業務自動化：求人投稿、面接調整、連絡の自動化
• データ分析：応募率・通過率の可視化
• 候補者体験の改善：進捗共有や迅速な返信で応募者の満足度向上
• コスト削減：単純作業削減により人件費を抑制

6-1. 概要

「らくるーと」は、LINE特化の新卒・学生採用に強みを持つ採用管理ツールです。LINEとの連携を軸に、学生が日常的に使うコミュニケーション環境をそのまま活かせるため、歩留まりを解消しやすい点が特徴です。

6-2. 主な機能

• スケジュール調整・イベント予約：LINEから面接予約、説明会予約が可能。
• 一斉送信：説明会や面接の案内を一括で送信。
• ファイルアップロード：履歴書やESをLINEから提出可能。
• リッチメニュー画像作成機能：SNSや会社ホームページなどのリンクをLINEトーク画面上に、独自のデザインで設置可能。

6-3. 導入効果

実際の導入企業では、応募率や書類提出率が上昇し、採用率は前年比124％に達したケースもあります。
また学生からは、LINEを使用するため、「スマホでも見やすい」「返信がしやすい」といった好意的な声が寄せられています。